2011/06/16

新ルールの変更はなぜ?

バスケの審判をされている方ならご存知でしょうが、

2011年から一部新しいルールが採用され、国際大会はすでに実施されています。

ではルールの中身を・・・・。




といいたいところですが、やはりどうして変更がなされたか?
その意図がわからないとルールを司る審判としては、皆さんの質問に答えられない事になります。

これから掲載します内容は、私が解釈した意見です。そうかな?と思われる方、いや違うと思われる方とさまざまでしょうが、ご自分で判断されてください。



前回の歩みの中で、FIBAの設立の話を掲載しました。


設立は1932年6月18日なんです。そうです。
FIBAはあと数日で75周年を迎えるわけです。FIBAの目的はバスケットボールの普及、発展つまりグローバル化です。そしてルールの統一。


現在のバスケットボールは、FIBAの国際ルールとNBAのルールと他NCAAなど多数のルールが混在していますが、大きく2つのルールがあると考えてもよいかと思います。


これはグローバル化を進めるFIBAには頭の痛い話です。


他のメジャーなグローバル競技を考えてみてください。

プロ・アマ問わず、サッカーや陸上競技、バレーボール諸々はすべて同じルールで統一されています。特にサッカーは国の威信をかけてプロ選手が世界選手権、オリンピックと出場したりします。バスケットもオリンピックではNBAの選手を出場させましたが、ルールの違いに戸惑う試合も多々あったことを覚えてませんか。



今回のルール変更には、FIBAとNBAの協議が行われました。ここに今回の変更の理由が隠されているようです。


思い出して見てください。皆さんの記憶にある4Qのピリオド制、24秒の変更になった頃から、ゆっくりと行われてきた世界戦略なんです。この時はテレビメディアに対応するため、オリンピックで放送して普及拡大を図るための要素が強い変更でした。


そして今回の変更は一歩先に世界戦略を進めるNBAに対抗し、ルールを近づけてNBAを取り込みたいFIBAの意図がみえます。



なかなか面白い話でしょう。


続きは次回へ