2013/06/05

2013ルール改正5 (平成25年度)

今回は24秒ルールの適用についての変更について




これについては3つの変更が明記されています。

1つは語句変更に伴う適用の変更、1つは文章の簡略、もう1つは解説文の変更になります



13.
①「ボールをコントロールしているチームの相手チーム」

「ボールをコントロールしていないチーム」へ語句の変更




シュートしたボールが空中にある間に、防御側チーム「ボールをコントロールしていないチーム」にファウルが起こり、シュートしたチームにフロント・コートからスロー・インが与えられるときには


24秒計が14秒以上であるときは、リセットせずに継続

24秒計が13秒以下であるときは、14秒にリセットする



【具体例】
A4がショットした
ショットのボールが空中にある間にB5がA6にファウルした
このとき24秒計の表示は残り6秒であった
チーム・ファウルの累積の適用はない


考えられるケース・・・

a)ショットのボールはリングに触れなかった
b)ショットのボールはリングに触れたが、バスケットには入らなかった
c)ショットのボールはバスケットに入った


◆適用
c)の場合には得点が認められる

a)、b)、c)いずれの場合でも、B5のファウルがあったところにもっとも近いところからチームAのスロー・インで再開される

またa)、b)、c)いずれの場合もチームAのフロント・コートでのスロー・インで再開されるので24秒計は14秒にリセットされる



★ここでルールブックを熟読されている方は「あれ?」と思われるかもしれません

・・・c)のケースで得点が認められたから、24秒計は24秒にリセットされ、Aチームのスロー・インでは??

???????って思ってませんか


ショットが行われたことでボールのコントロールが両チームに無くなります
今回の変更の「ボールをコントロールしていないチーム」が適用され、

c)のケースではAチームの得点が認められ、24秒計の6秒は14秒にリセットされ、チームAのフロント・コートからのスロー・インとなるわけです。


※注意:シュートしたボールが空中にある間に、24秒計のブザーが鳴ったケースと勘違いしないように



★ポイント
つまりシュートを打って空中にボールがある場合、別の場所でのファウルを取り上げしまったら、

引き続いて、ボールをコントロールしていたチームのスロー・インで再開なら
24秒は14秒以上継続、13秒以下は14秒にリセットというだけです






②ボールがライブで時計が動いている時に、誤って24秒の合図が鳴った場合は

ボールをコントロールしているチーム(攻撃側チーム)が著しく不利になると判断して審判がゲームを止めたならば


審判がもっとも適正と思う残り時間に訂正して再開することに変更

必ずしも24秒計をリセットとは限りません




③24秒計の残り時間が少なくなってきたときにショットされたボールがリングに触れなかったにも関わらず、24秒計がリセットされてしまい、再び攻撃側のチームがコントロールしてシュートを成功させてしまった場合


審判は必ず協議(相手審判、コミッショナー、24秒計オペレーターなど)して処置を決定

これに関しては、速やかにはっきりと決定しなければなりません



1. 再びコントロールした攻撃側のチームが24秒が経過するよりも前にシュートのボールがシューターの手から離れていたことが確認されれば、攻撃側の得点を認める

2. 再びコントロールした攻撃側のチームが24秒が経過してしまってからシュートしたことが確認されれば、24秒のヴァイオレーションを適用し得点は認めない



速やかな協議とはっきりとした決定が審判の信頼感につながります。

24秒計の残り時間が少なくなってきた時間帯には考えましょう。

2013/06/03

高校生1年生大会に伴う審判講習会

平成25年8月5日から7日に開催されます福岡市バスケットボール協会主催 高校生1年生大会開催に際し、事前に審判講習会(初心者、初級)を開催することになりました。

日時:平成25年8月3日(土)9時から12時終了予定

場所:西南学院高等学校 体育館

備考:出場チーム顧問の先生方及び帯同審判、高校生、大会協力審判員

用意するもの:
笛、運動できる格好、バスケットボールシューズ・体育館用シューズ、筆記用具
審判用のシャツ・ズボン等をお持ちの方は着用可
短パン、バスパン等も可、水分補給のための飲み物等

その他:会場が1校となりますので、人数を制限させていただくこともあります
    駐車場も制限されますので、お近くのパーキングにご駐車ください

2013/05/30

2013 ルール改正4 (平成25年度)

11.ボールをフロント・コートに進めること


ボールをフロント・コートに進める定義の変更がなされました。
復習もかねて明記します。


変わらない部分は、
1)コントロールされていないボールが、フロント・コートに触れたとき

3)ボールがフロント・コートに触れている相手チームのプレイヤーに触れたとき

4)ボールがフロント・コートに触れている審判に触れたとき


上記のケースはボールをフロント・コートに進めたことになります。
片足、両足、跨いでいるケースも関係ありません。





今回変更された部分は、次の2項の表現の解釈を明確にしたものです。


2)フロント・コートに両足を触れている味方のプレイヤーに触れたとき

5)ドリブルでバック・コートからフロント・コートへ進めようとしているときに、ドリブラーの両足とボールがフロント・コートに触れたとき


上記の2)、5)いずれの場合でも、攻撃側プレイヤーの両足が完全にフロント・コートの床に触れていなければ、ボールをフロント・コートに進めたことにはならないことになった。(足の一部が少しでもバック・コートに触れていれば、進めたことにならない)




両足が完全にフロントコートに触れたあと、一方の足が少しでもバック・コートに触れた場合は、あらためて「両足が完全に」フロント・コートに触れなければ、ボールを進めたことにならない。




少し文章理解が必要ですが、下記の例を参考にして下さい。


フロント・コートに両足を完全につけた攻撃側のプレイヤーが、バック・コートからパスを受けようとして

①片足をフロント・コートに、もう一方の足をバック・コート触れた状態でキャッチした。
「両足が完全に」の要件を満たしていない)

②・・・・・・もう一方の足をセンターラインを踏んだ状態でキャッチした。
「両足が完全に」の要件を満たしていない)


いずれの場合もフロント・コートにボールを進めたことにならない。

8秒ルールの制限が続いていることになります



①②の状態からピヴォットしたりして、バック・コートに着いた足またはセンター・ラインを踏んだ足を完全にフロント・コートに着けた時に、ボールをフロント・コートに進めたことになります。




簡単に言うと、両足・片方の足でも攻撃側プレイヤーがセンター・ラインを踏んでいる状態でボールを受けたとしても、ボールをフロント・コートに進めたことにはならないということになります。(8秒の制限は終わってません)
つまり、攻撃側プレイヤーは両足が完全にフロント・コートにつかないと8秒の制限を受けるということです。





12.バック・コートに返すヴァイオレーション



この変更は規則文章が分かりにくいので、箇条書きに改められました。


以下のケースにすべて当てはまった場合のみに適用されます。

・チームがコントロールしているボールがフロント・コートに進められる
 あるいはフロント・コートでボールをコントロールする


・そのチームのプレイヤーがそのボールにフロント・コートで最後に触れる


・バックコートに触れているそのチームのプレイヤーが、そのボールに最初に触れる
 あるいはそのボールがバックコートに返ったのち、そのチームのプレイヤーが最初に触 れる




これも簡単いうと、一度ボールを進めた攻撃側のボールも攻撃側プレイヤーがフロント・コートで最後に触れてバック・コートに戻ったボールでなければ、バック・コート側で最初に触れてもボールをバック・コートに返したことにならないと明確にされたわけです。

2013/05/19

2013 ルール改正3 (平成25年度)

9.スローインに関する規定の追加


この追加は実際に適用するかどうかは審判の判断によります。



スローインをする前にボールをコート内の床にはずませてそのボールに再び触れた時は、スローインのヴァイオレーションになる。


アウト・オブ・バウンズの床にはずませてそのボールに再び触れても、スローインそのものが正しく行われればヴァイオレーションにならない。


※スローインでパスしたボールがコート内のプライヤーに触れる前にアウト・オブ・バウンズの床に触れた場合はスローインのヴァイオレーションである



特にベンチ・エリアの側のスローインに関して、注意を払う事が必要です

そこまで細かい事をと言われるかもかもしれませんが、
他に関連する規則もあります。適用は慎重に。




10.ドリブルについての規則の適用に関する変更


この変更は規則の語意の変更です。理解しやすいように言葉が改められました。
適用する規則は以下になります。





転がってしまったボールをリカヴァーした時に、新たなドリブルを始めてもヴァイオレーションにならない。(第24条24.2の表現)


以下のようなケース


・ドリブル中、ドリブルが終わった後でも相手チームのプレイヤーにボールをたたきだされた場合(例:相手が触れて、ボールが転がったりするケース)


・ドリブル中のボールが相手チームのプレイヤーに触れて、ドリブラーの意図しない方向に転がってしまった場合(例:相手のかかとに当たったり、相手の足に触れて思わぬ方向に転がってしまうケース)


・ドリブル中にドリブルミスをして、意図しない方向に転がってしまったボールが相手チームのプレイヤーに触れた場合(例:自分自身の身体一部に当たったりして、思わぬ方向に転がってしまうケース)




※但し、ボールをコントロールするプレイヤーが故意に相手チームのプレイヤーに当てたり触れさせた場合はこの規則は適用しません。リカヴァーすることはできますが、新たなドリブルはできません

2013/05/17

2013 ルール改正2-1 (平成25年度)

ルール改正のご紹介の途中ですが、


昨日、平成25年5月15日にユニフォームの規定の変更が追加されました。


丁度、前記事でユニフォームの件をご紹介しましたので、追加致します。





変更1 シャツの色とデザイン

チームメンバー全員が同じデザインの色や形のシャツを着用しなければならない。




変更2 シャツのマークとロゴ

シャツのマークとロゴとは別にシャツの製造マークをつけることができる。

大きさは20平方センチメートル以下とする。




変更3 パンツのデザイン

パンツの色は必ずしもシャツと同じ色でなくてもよい。




変更4 パンツのマークとロゴ

パンツのマークとロゴとは別にパンツの製造マークをつけることができる。

大きさは20平方センチメートル以下とする。




4項目の追加変更がありましたので、ご紹介いたします。

2013/05/11

2013 ルール改正2 (平成25年度)

前回より続き



4.ユニフォーム、アンダーガーメント

要点をまとめますと、一部条項の削除により

バスパンよりはみ出してしまうアンダー・ガーメントやパワー・タイツは、
バスパンと同様の色であっても着用不可になりました。

バスパンからはみ出さないものについては着用可。




ソックスタイプ、ストッキングタイプの下肢部のサポーターや
大腿部のサポーターの着用については、従来通りバスパンと同様の色であれば着用可。
上記の同様の色の解釈は大会により、弾力的に運用してもよい。



アンダー・ガーメント着用に関しては
下肢部のもの(ソックスタイプ、ストッキングタイプ等)は膝下までで切れているもの、
大腿部(パワー・タイツタイプ等)を覆うものは膝上で切れているもの
の規定は現行通りで、変更はありません。


※近年、ロングタイプのバスパンの使用により、膝の上下で判断がされているようです。
(大会の規定により、防寒や怪我防止の為に特例が認められていることもあります)





8.コーチ、アシスタント・コーチ


コーチあるいはアシスタント・コーチのうち1人だけは、ゲーム中にチーム・ベンチ・エリア内で立ち続けてもよいことが認められました。


どちらかが交互に1人ずつ立ち続けることも可。



両者が同時に立ち続けることは認められない。
上記はテクニカル・ファウルの対象になります。




◎あらたにアシスタント・コーチに関する規則が追加されました。

「アシスタント・コーチはゲーム中、審判に対して話しかけたりその他のいかなる働きかけもしてはならない」が明記されました。
上記はテクニカル・ファウルの対象になります。




参考:
両者(コーチ、アシスタント・コーチ)がベンチに座っている。
どちらかが立ち続け、1人が座っている。
上記の場合、チーム・ベンチ・エリア内からそれぞれ別個にプレイヤーに話しかけたり指示を与えたりしてよい。






コーチ、アシスタント・コーチ以外の人が立ち続けていた場合、テクニカル・ファウルの対象になるのは従来通りです。
(ベンチ・プレーヤ―、マネージャー、アシスタント、トレーナー、チーム関係者等)





※この追加規定は、
タイム・アウト中やインターバル中、
コーチはプレイヤーに指示を与えているケースが多いのに対し、
アシスタント・コーチが審判に対してクレームをつけるケースが増えてきたことにあります。





次回はプレイの規定について

2013/05/09

2013 ルール改正1 (平成25年度)

平成25年度から一部 ルールの改正が行われました。
これについて、何回かに分けて説明したいと思います。



1.用語の追加について


チームベンチにすわることが認められている人
(コーチ、アシスタント・コーチ、交代要員、5回のファウルで退場したチームメンバー、チーム関係者)
について

チーム・ベンチ・パーソナル

と呼ぶことになりました。

※この中にプレーヤーは含まれません。




2.名称変更

24秒計オペレーター ⇐⇐⇐ 24秒オペレーター




3.制限区域のペイントについて

制限区域の内側に色を塗る場合は単色でなければならない。

※国際ルールでは必ず色を塗っておかなければならない



4. ユニフォーム(アンダーガーメント)

次回ご説明します。



5. 第4ピリオド、各延長時限の最後の2分間について

ゲーム・クロックの表示が”02:00”になった時から適用。

これに付随するタイム・アウト、交代、スロー・インなどの関連規則すべての条項に適用。




6. 時限の終りについて

最新のバックボードに備えられている設備機能についてのルール追加のため、一般的には関係ありませんので割愛します。



7. 交代について

ハーフタイム中、交代要員はスコアラーに交代を申し出る必要はない。


※タイム・アウト中、1Qと2Q及び3Qと4Qの間のインターバル中は従来通り、スコアラーに申し出てゲームに加わらなければならない。






次回に続く。

2013/03/05

伝達講習会のお知らせ

平成25年度第1回審判講習会を下記のとおり行われます。
年度初めでお忙しい時期とは思いますが、たくさんの方のご参加をお持ちしております。

   記
1 期日 平成25年4月7日(日)14時受付開始
2 場所 福岡県立福岡女子高等学校 講堂にて
3 内容 第1部 15時から17時
         講話「プレイヤーからみた審判」
         講師 小磯 典子 氏(元全日本選手)

     第2部 17時から19時
         伝達講習
         ・平成24年度活動報告
         ・平成25年度審判委員会の方針
         ・全国審判長会議の報告
         ・審判員としての共通理解
         ・各地区に分かれての連絡 など
4 その他

・本講習会は、審判員のみならず指導者、選手などどなたでも参加自由です。また申込は必要ありません。第1部、または第2部のみの参加もOKです。
・講堂で行いますので、各自室内履きのご用意をお願いします。
・駐車場は確保していますが、できるだけ乗り合いでお願いします。

2013/02/19

初心者審判講習会

福岡県バスケットボール協会 審判委員会主催の初心者講習会が開催されます。

詳しくは県の掲示板をご覧ください