2012/04/26

バスケ新ルール 24秒ルール2

24秒の変更は前回ご説明しましたが、実際の試合ではいかがですか。


実際は24秒オペレータがしっかり確認してくれれば安心ですが、審判が判断しなければならないこともあるので、常に確認しましょう。



それでは、変更に加えて覚えておいて頂きたいことを整理しましょう。




皆さんが審判をされている時に、誤って24秒が鳴ったりして困ったことはありませんか?

笛を吹いて止めた方がよいのか、そのまま続けさせた方がよいのか迷いますね。






その場合・・・、規則では

基本的には無視します。
無視した場合には24秒オペレータは24秒をリセットして、プレイを続行します。






または「審判がどちらのチームにも関係のない理由でゲームを止めた時」のケースを利用して、1度プレイを止めて24秒または14秒にリセットして再開する方法があります。




このようなケースは、

  • 審判が誤ってリセットされた事にすぐ気付いた時
  • ボールがリングに触れたのに24秒がリセットされなかった時
  • プレイが始まっているのに、24秒計がスタートしていない時
  • コートの床を拭くためにゲームを止めた時
  • 観客がコートに入ってきたりしてゲームを止めた時

などが考えられます。しかしながら、上記の場合でもリセットすることが相手チームに著しく不利になると審判が判断した場合は、24秒は継続して計ります。


※はっきりとわからない場合は、主審が適正と思われる残り時間にセットし直して再開して下さい。




こんな場合もありませんか?


空中にある間に24秒計の合図が鳴り、防御側がリバウンドボールを取ったのに24秒の笛を鳴らしてしまって、気まずくなってしまう・・・なんて。

私も以前そんな笛を吹いてしまった記憶があります。





このように防御側(相手チーム)のプレーヤーがリングに触れなかったボールを明らかに直接コントロールできる場合は、笛を吹かずにプレイを続行させてよいことになっています。


但し、一度床に触れたり、攻撃側(ショットしたチーム)とボールを競り合ったりした場合は、直ちに24秒の笛を吹かなければなりません。




最近では、24秒間近にショットしようとしたボールを防御側がシュートブロックして24秒が鳴るケースもあり、審判はそのようなケースも頭に入れておかなければなりません。

無論、その場合でも防御側がボールをキープできるようであれば、24秒の笛を吹かずにゲームをつづけさせてもよいことになっています。



その感覚が審判がスムーズにプレイを進行させれるテクニックかもしれません。






次回は24秒ルール3として、残りの確認事項、

ファウルや他のヴァイオレーションとの複合するケースを確認したいと思います。


2012/04/07

バスケ新ルール 24秒ルール1

さて、新ルールの適用項目で重要な変更の1つである24秒のルールについて、説明いたします。




説明に入る前に、次の項目が重要なポイントになりますので、先に覚えて頂くことをお勧めします。




  1. そのチームのフロント・コートでのスロー・インについて、24秒を14秒にリセットするケースと継続するケースがある。
  2. 例外で、アンスポーツマンライク・ファウル、テクニカル・ファウル、ディスクォリファイング・ファウルの場合は、フリースローなどの適用の後に24秒にリセットして、センターラインのアウトの位置からスロー・インを行う。



上記の2点が変更の重要点となります。
それでは、説明して参ります。


ゴールの後からの新たなスローイン、またはリバウンドでボールを保持した攻撃側のチームがボールを保持した時点から24秒は始まります。


その攻撃側チームのバック・コート
相手チームのファウルやヴァイオレーションがあった場合、24秒はリセットされます。
(これは今迄通りです)


19秒で起こった場合は24秒にリセット





相手チームに原因があり、プレイを止めた場合も同様。



どちらのチームにも関係ない理由で止めた場合も同様。
(オフィシャル・ミスの場合、または隣のコートからボールが入ってきて、審判が危険を避けるために止めた場合など)














(ここからが変更点です!)
その攻撃側チームのフロント・コートでスロー・インがおこなわれる場合



(1)24秒計が14秒以上の場合は、そのまま継続する


相手チームのファウルやヴァイオレーションが起こっても14秒以上であれば継続する。

⇒ ⇒ 












(2)24秒計が13秒以下の場合は、14秒にリセットする



⇒ ⇒ 










(3)アンスポーツマンライク・ファウル、テクニカル・ファウル、ディスクォリファイング・ファウルの場合は、フリースローなどの適用の後に24秒にリセットして、センターラインのアウトの位置からスロー・インを行う。



センターラインのアウトからのスローインは、フロント・コートからのスロー・インにはあたりません。
何故ならバック・コート側にボールをパスすることもできるスロー・インになるからです。



24秒の変更は以上が新ルールの概要になります。
審判も大変ですが、どちらかといえば24秒オペレータが慣れるまでは大変だと言えます。



審判は止めた24秒計を確認して、リセットか継続かを判断することが重要となりそうです。




次回は24秒ルールで上記以外の確認事項や覚えていていただきたい点を説明致します。

2012/04/05

バスケ新ルール 8秒ルール3

8秒ルールも最後の部分になります。
今回は特異なケースとその他注意して頂きたいことを掲載致します。




先ずは特異なケースですが、
これまで説明してきました8秒ルール1、2を考慮した場合に下記のようなケースが考えられます。





ケース1

バックコートからドリブルしていたプレーヤーが、センターラインを跨いだ味方プレーヤーにパスをしました。


このセンターラインを踏んでいるプレーヤーは左足を軸足にピヴォットをしたとしてもバックパスではありません。バックコート側にドリブルすることもできますし、バックコートの味方にボールを返すこともできます。


但し、8秒は継続中であることは忘れないでください。






ケース2
同様に、センターラインを跨いだプレーヤーにパスをして、パスを受けたプレーヤーがピヴォットで、



右の状態になってしまうと・・・これはフロントコートに進めたことになりますので、8秒ルールは終了となります。
もちろん、ボールをバックコートのプレーヤーに返すことはできませんし、ドリブルをバックコート側に始める事はできません。







ケース3
さて、このケースが厄介なのですが、
同様にセンターラインを跨いだプレーヤーにパスをして、パスを受けたプレーヤーがそのままドリブルを始めた場合、下記の2枚の写真の場合もフロントコートに進めたことになりませんし、






8秒は継続中です。








8秒は継続中です。










下図の状態に(ドリブラーの両足とボールがフロントコートの床に触れた状態)ならない限りはフロントコートに進めたことになりません。






8秒は終了。








上記の3つのケースが考えられますので、特にプレスオフェンスの時にはトレイル・オフィシャルは慌ててフロントコート側に行かないようにお勧めします。





このルールを利用した戦術もこれから出てくることになるでしょうし、日頃からイメージを欠かさないようにして頂きたいとおもいます。






ちなみに空中にボールがある時に8秒ヴァイオレーションが成立した場合には、審判の笛が鳴らされる直前にボールに触れていたプレーヤーのいた所にもっとも近いアウト・オブ・バウンズからスロー・インとなります。



最後に、8秒ルールは審判が独自の責任で数える事になっています。
24秒計のリセットが必ずしも正確でない場合(リバウンドからの保持のリセットなど)がありますので、カウントする習慣をつけて下さい。





以上で8秒ルールに関する総合的な説明は終わります。
継続のケースは特に変更はありませんので、ルールブック等を参照下さい。