2012/04/05

バスケ新ルール 8秒ルール3

8秒ルールも最後の部分になります。
今回は特異なケースとその他注意して頂きたいことを掲載致します。




先ずは特異なケースですが、
これまで説明してきました8秒ルール1、2を考慮した場合に下記のようなケースが考えられます。





ケース1

バックコートからドリブルしていたプレーヤーが、センターラインを跨いだ味方プレーヤーにパスをしました。


このセンターラインを踏んでいるプレーヤーは左足を軸足にピヴォットをしたとしてもバックパスではありません。バックコート側にドリブルすることもできますし、バックコートの味方にボールを返すこともできます。


但し、8秒は継続中であることは忘れないでください。






ケース2
同様に、センターラインを跨いだプレーヤーにパスをして、パスを受けたプレーヤーがピヴォットで、



右の状態になってしまうと・・・これはフロントコートに進めたことになりますので、8秒ルールは終了となります。
もちろん、ボールをバックコートのプレーヤーに返すことはできませんし、ドリブルをバックコート側に始める事はできません。







ケース3
さて、このケースが厄介なのですが、
同様にセンターラインを跨いだプレーヤーにパスをして、パスを受けたプレーヤーがそのままドリブルを始めた場合、下記の2枚の写真の場合もフロントコートに進めたことになりませんし、






8秒は継続中です。








8秒は継続中です。










下図の状態に(ドリブラーの両足とボールがフロントコートの床に触れた状態)ならない限りはフロントコートに進めたことになりません。






8秒は終了。








上記の3つのケースが考えられますので、特にプレスオフェンスの時にはトレイル・オフィシャルは慌ててフロントコート側に行かないようにお勧めします。





このルールを利用した戦術もこれから出てくることになるでしょうし、日頃からイメージを欠かさないようにして頂きたいとおもいます。






ちなみに空中にボールがある時に8秒ヴァイオレーションが成立した場合には、審判の笛が鳴らされる直前にボールに触れていたプレーヤーのいた所にもっとも近いアウト・オブ・バウンズからスロー・インとなります。



最後に、8秒ルールは審判が独自の責任で数える事になっています。
24秒計のリセットが必ずしも正確でない場合(リバウンドからの保持のリセットなど)がありますので、カウントする習慣をつけて下さい。





以上で8秒ルールに関する総合的な説明は終わります。
継続のケースは特に変更はありませんので、ルールブック等を参照下さい。