2012/07/09

バスケ新ルール ノーチャージ・セミサークル・エリア1

新しい項目になります。


コートの変更の中に、ゴールの中心から1.25Mの半円が描かれました。
これをノーチャージ・セミサークル・ライン、ラインより内側をノーチャージ・セミサークル・エリアといいます。


これに伴うルールの追加を説明致します。
新ルールに入る前に、しっかりと触れ合いに関して理解頂けるように各回にわけて、確認していきたいと思います。


今回はシリンダーの概念

第2回真上の空間の権利

第3回リーガル・ガーディング・ポジション

第4回ノーチャージ・セミサークル

について確認します。



シリンダーの概念

プレーヤーがコート上で普通に両足を開いて位置を占めた時に、そのプレーヤーが占めている位置とその真上の空間をシリンダーと言います。
(ノーマル・バスケットボール・ポジション)



前は手を普通に上げた時の手のひらの垂直面

うしろはお尻の垂直面

両脇は腕と脚(足)の外側の垂直面



※写真のようにひじをまげてもよいが、手や脚を前に突き出したり、横に極端に広げたりしてもシリンダーが広がったことになりません。



また両足や両腕の間隔はプレーヤーの身長により異なりますが、極端な広げ方をしてもシリンダーが広がった事にはなりません。



※つまりは審判の主観的なものになります。






主観的なものになるが故に、常に審判はプレーヤーの占めている位置を確認しながら、
トラベリングの軸足や歩数を確認し、時間を計り、触れ合いの責任を確認しなければならないのです。
一つのプレイにフォーカスしすぎず、いかにワイドな視野でプレイを見ながらスペースを求めていくかが良い判定につながることになります。


プレイに近すぎていませんか?
ミニと大学生や一般プレーヤーなど身長差で見るポジションを工夫していますか?




次回は真上の空間の権利について説明いたします。

2012/07/05

バスケ新ルール 24秒ルール3

24秒のルールも最終になります。


24秒ルールが適用された後のスローインの再開位置は、

審判がヴァイオレーションを宣して、ゲームを止めたときにボールがあったところにもっとも近いアウト・オブ・バウンズから行います。






ゴール下に近いケースが多くなりますが、その場合はバックボードの真後ろからのスローインは避けて下さい。





つづいて、


滅多にありませんが、ボールがたまたまリングに挟まったり、乗ってしまった場合です。


これについてはすぐに審判はジャンプ・ボール・シチュエイションの合図をし、
オルタネイティング・ポゼションを確認して、攻撃側にボールを保持する権利があれば、24秒はリセットせずに継続して計ります。


このケースはボールが直接リングに挟まったり、乗ってしまった場合と思ってください。
(バックボードに触れてから直接リングに挟まったり、乗ったりしたケースも同様です)




特異なケース①

ショットされたボールがリングにはずんで跳ね上がって、再び落下してリングに挟まったり、乗ったりした場合は、1度リングにあたって24秒はリセットされていますので例外事項になります。



24秒はリセットされ、オルタネイティング・ポゼション・ルールに基づいたチームにスローインが与えられ再開します。






特異なケース②

ショットされたボールが空中にある間に24秒の合図があり、そののちそのボールが直接リングに挟まったり、乗ったりしてしまった場合は、ポゼション・アローに関係なく24秒ヴァイオレーションが成立します。




24秒はリセットされ、防御側であったチームのあらたなるスローインで再開します。









最後は、


ショットされたボールが空中にある間に24秒の合図があり、そののちにファウルが起こったケースの確認です。



①ファウルの後にボールがバスケットに入ったり、リングに触れた場合は、通常通りファウルの処置をしてゲームを再開します。(24秒ヴァイオレーションは成立しません)





②そのファウルがパーソナル・ファウルであった場合、ボールがリングに入らずリングにも触れなかった場合は24秒ヴァイオレーションが成立したものとして、パーソナル・ファウルはなかったものとします。





③そのファウルがアンスポーツマンライク・ファウル、ディスクォリファイング・ファウル、テクニカル・ファウルであった場合は無かったものとしない。

この場合は24秒ヴァイオレーションは無かったものとなり、決められたファウルの罰則を行って、ゲームを再開します。

2012/07/03

第2回目の講習会のお知らせ


久しぶりのお知らせです。このブログを閲覧の方には先行してご案内致します。
後日、詳細につきましてはお知らせいたします。





好評につき第2回 ルール研修会が、平成24年9月30日(日)に福岡市立福岡女子高等学校にて開催される予定となりました。




前回に引き続いて、招聘される予定の講師の先生はバスケットボールの指導者・審判員がお持ちのバスケットボール競技規則(ルールブック)の翻訳・編纂に関われ、ルールの解釈を一番熟知されている方です。


非常に参考になる研修会です。スケジュールお繰り合わせの上ご参加をお願いいたします。



座学講習でビデオ解説やエピソードを交えながら、ルールのポイントや解釈を学べる研修会となります。


第Ⅰ部、第Ⅱ部の2部構成ですが、前回と同様どちらも関連した内容になっておりますので、どちらかだけでも構いません。


日本公認審判員のみならず、福岡県県公認の方も是非ご参加を推薦致します。




後日、出席者人数の把握の為、ご連絡を頂くことになります。





私も前回参加させて頂きました。サンプルビデオがFIBA ヨーロッパ選手権等のゲームでしたが、非常にわかり易くルールの理解を深めることができました。
項目ごとに、いろいろなケースを何例も紹介しますので判断基準の素材になります。




現場のカテゴリー(ミニ、中学、高校、大学)によっては、適用するかどうかの熟慮が必要ですが、考え方のヒントになることは間違いありません。




スケジュールを調整の上、参加されることを希望いたします。